血液透析では、血液を体外に取り出して浄化し、再び血液を体内に戻すため、血流の多い血管を作成する必要があります。その作成した血管をバスキュラーアクセスといいます。よって、血液透析ではこのバスキュラーアクセスの管理がとても大切になってきます。
血管が詰まったり、狭くなったり(狭窄)、血栓ができたりすると、血流が悪くなることがあります。その場合、手術によって狭窄を解消する方法と、先端にバルーンがついたカテーテルを血管内に挿入し、血管の中でそのバルーンを拡張し狭搾をとるPTA(経皮的血管形成術)と呼ばれる方法、また、血管の状態によっては、新たにつくり直す再建術を行うこともあります。
当センターの特色
○バスキュラーアクセスの日帰り手術が可能です
○侵襲の少ないエコーガイド下PTAを行っています
【エコーガイド下PTAの特徴】
・血管造影(放射線)と異なり、被爆の心配がありません。また、造影剤も使用しませんので、薬剤アレルギーの心配もございません。
・局所麻酔をしっかりと投与できるため、バルーンの拡張時の痛みは最小限度に抑えることが可能です。

手術室
シャント外来
バスキュラーアクセスセンターでは、バスキュラーアクセスの治療はもちろん、シャントトラブルを起こす前の適切な診療を行っております。診療は予約制となっております。シャントに関するご相談ごとがありましたら、まずは現在の透析担当医へご相談のうえご検討ください。
シャント手術実績
2015 年度 |
2016 年度 |
2017 年度 |
2018 年度 |
2019 年度 |
2020 年度 |
2021 年度 |
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PTA | 233 | 421 | 560 | 533 | 506 | 456 | 517 |
その他手術 (シャント作成術等) |
121 | 114 | 128 | 95 | 74 | 81 | 61 |
症例実績 | 354 | 535 | 688 | 628 | 580 | 537 | 578 |
担当医スケジュール
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
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腎臓外科 (シャント外来) |
午前 | 堀部 | 堀部 | 堀部 | 堀部 | 堀部 | - |
午後 | 堀部 | 堀部 | 堀部 | 堀部 | 堀部 | - |
医師のご紹介
バスキュラーアクセスセンター長 堀部 朋子 腎臓外科(シャント外来)
- 専門分野
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腎臓外科、バスキュラーアクセス
- 資格・学会等
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日本透析医学会専門医
日本外科学会専門医
日本移植学会認定医
透析バスキュラーアクセス インターベンション治療医学会 VAIVT認定専門医
日本透析アクセス医学会 VA血管内治療認定医